DTAS 救急車運転訓練支援システム Drive Training Assistance System for ambulances

DTASは「スター・オブ・ライフ」主旨のもと、
運転を客観的に評価して、安全・安心・迅速な搬送を実現する
運転技術の習得を支援します。

DTAS 救急車運転訓練支援システム 画面イメージ

2つの機能

DTAS 救急車運転訓練支援システム 2つの機能

DTASの特徴

傷病者の安全性を考えた運転訓練

傷病者の身体的限界を知るための運動指導ができます。救急車に特化した指標(血圧変動と背面圧迫)で運転技能を評価します。指標ごとにアラームの鳴るタイミングを設定することで、到達目標とする技能レベルを明確化できます。ベテラン隊員によるOJTと併用すれば、傷病者に負担をかけない速度調整やハンドル操作が効率的に身につきます。

危険ポイントの割り出し

過大な血圧変動、背面圧迫、振動が発生しやすい場所を特定できます。
長期的にデータを蓄積すればより正確性が増します。

振動の発生場所の割り出し

車体振動の主な原因は、路面の凹凸です。このような振動による不快感(振動乗り心地)を評価・記録できます。
記録されたデータは、道路修繕のための根拠データとしても活用できます。

振動乗り心地の違いの把握

複数のDTASを車内の異なる位置に設置することで、位置ごとの振動強度の違いが分かります。
例えば、運転席の機関員、ストレッチャー上の傷病者、後部座席の付添人ごとに不快感の違いが分かります。
得られた知識は、路面状態の悪い場所を走行する上で役立ちます。

応用編(運転癖の把握)

例えば、ベテラン隊員と新人隊員に対して記録されたデータから、両者を比較することで、アクセル・ブレーキ操作の違いを統計学的に明確にできます。
加速が強すぎる、ブレーキが強すぎるといった新人隊員特有の癖が把握できます。

運転技能の評価法

生体計測データより作成された数理モデルを用いて、車両の加速度から血圧変動と背面圧迫を推定します。その値に基づいてアクセル・ブレーキ・ハンドル操作を評価します。
推定値が境界値を超えるとアラームが鳴るので、訓練者は過度な運転操作を把握することができます。推定結果はレベルメーターでも表示できます。
急操作のみを検出する初心者訓練モードもあり、運転、評価、改善を繰り返すことで、技能向上を目指します。

DTAS 救急車運転訓練支援システム 内部構成

計測と記録

計測時刻、緯度、経度、速度、血圧変動、背面圧迫、振動乗り心地を1秒ごとに記録できます。
また、詳細な走行解析のために、0.01秒ごとに加速度も記録できます。
加速度センサーの感度をオフセット(基準値からの差、ズレ)を調整することもでき、高精度なデータロガー(保存装置)として機能します。

表示データ

記録したデータを端末画面に表示できます。血圧変動、背面圧迫、振動乗り心地、速度が表示できます。
各表示項目の強度は、色で判別できます。

DTAS 救急車運転訓練支援システム Drive Training Assistance System for ambulances